8月7日月曜日 晴れ。暑い。急行か、各停か、迷った末、人の少なそうな各停で涼しさを得た。
土曜日、日曜日で義実家に行った。疲れた。色々と思うことがあった。書いていこうと思う。
土曜日午前10時
隣の駅の不動産屋に行き、内見で6件回った。6件目の家で契約をした。嫁に電話するもうだうだ言ってて決まりそうになかったので、半ば強引に契約した。もちろん嫁は激おこ。
家を選ぶ時に難しいのは契約のタイミングだ。呑気にしてたら他の人に申し込まれて無くなってしまう。
ここ2週間ずっとSUUMOを見続けたおれ。6件目は相場に比べて家賃がだいぶ安かったし、設備も充実していた。嫁は臨月に入っていて見に来れないから、なかなか写真だけでは決めきれない気持ちもわからなくなかったが、おれはそれ以上に疲れ切っていた。
そして不動産屋を出たのが17時半。昼ごはんも食べずに付き合ってくれた不動産屋のお姉ちゃんありがとう。彼氏できると良いね。
義実家に着いたのが、19時前。義母と嫁がおれをまくしたてる。とりあえず無視して晩ごはんを頂く。とんかつおいしかった。文句を聞きながらでもおいしかったことを考えると、余程空腹だったのだろう。
無事にとんかつを食べ終えて、文句を言い続ける嫁にキレるおれ。
子どもの頃、母の実家に行った時に祖母(母の母)がいる前で、父が母に小言を言っているのを見て、このオヤジ正気か?と思っていたのを思い出した。血は争えないらしい。というか、父の方がまだマシだ。キレていたわけじゃないから。
嫁「今回の物件が嫌だったんじゃない、決める過程が嫌だった。いつも勝手に決めるじゃん」
おれ「物件が嫌だったんじゃないなら良かった。これ以上話すことないわ。過程なんてどうでも良い」
義母「そんな言い方」
おれ「いや、まじでこの暑さの中で内見6件行ってみ?」
義母にもキレるおれ。正気の沙汰ではないが、うるさいものは仕方ない。おれはこれまでに何度も、義実家に住ませてくれとお願いしたのを断ったのはそちらじゃないか。受け入れてくれていれば、こんなことにはならなかったのだ。
おれ「まあ、見にこれなかったからなかなか決められないのはわかるけど、これまで見て来た物件と比べても間違いなく良い物件だったからさ」
嫁「それはわかってる」
おれ「過程が気に食わなかったのもわかるけど、なかなか大変だったんだよ。妊娠している人に向かって言うことじゃないかもしれないけど。それでも大変だったんだ」
嫁「そうだよ。ねえお母さん、お母さんにも言ったよね」
義母「そうよ。妊婦に対してそう言う言い方はね」
おれ「うん。それは悪かったと思うよ。でもほら見てよ、この写真」
文句が言いたいだけの人間を黙らせる為には、話をそらす以外にない。そして、この二人は、話をそらされていることに気がつかないと言う特殊能力を持っている。
おれはスマホから転送した物件の内装の写真をマックを広げて見せた。
義母「あら、綺麗じゃない」
おれ「それにほら、この地図見てよ、近くにスーパーもドラッグストアもあるし、駅までずっと平坦な道なんだよ」
嫁「そうだね。今の所は坂ばっかりだもんね」
この二人は本当に切り替えが早い。実に見事だ。
それからマックを二人に預けて写真と地図を堪能してもらい、おれは先週やめたはずの涅槃像スタイルでリビングで横になる。今にも眠りそうになったが、二人の声がうるさくて眠れなかった。
義父「バナナ食べる?」
おれ「いや、良いっす。お腹いっぱいです」
嫁と義母の声も静かになり始めたところで嫁に声をかけた。
おれ「コンビニ行こう。ずっと外でてないでしょ?」
嫁「うん」
おれ「なんか甘いもの買ってこよう。二人もなんか要りますか?」
義父、義母「大丈夫。好きなもの買っておいで」
嫁の手を取り玄関を出てコンビニまで行った。
これが土曜日の出来事。
日曜日は家の中にいても暑かった。節約が骨まで染みついている義母は、エアコンもつけずに首にアイスノンをタオルで巻いていた。
それを見て、エアコンもつけられずにいたおれは、暑さで頭痛がして来た。前日にはキレておきながら、エアコンついてはなぜだか遠慮してしまうおれ。自分に嫌気がさしたが、仕方ない。言えない自分が悪いのだ。
晩ご飯は春巻きだった。おいしかった。それを食べて帰路に着いた。クタクタだった。
電車で1時間。揺られなが気がついた。
嫁はおれと出会ってから結婚するまでの3年間、ほぼ毎週この道のりプラス30分をおれに会う為だけに行ったり来たりしていたのだ。
久しぶりに、嫁が愛おしく思えた。
態度を急変させると何か怪しまれそうな気もするので、バレない程度に優しく接しようと思う。少なくともキレたりはせずに。今のところは。
今朝の体重74.4kg
朝 なし
昼 こんにゃく麺と蒸し鶏のサラダ109kcal
夜 なし
トータル109kcal
一日三膳。ごちそうさまでした。こんにゃく麺はこんにゃくの臭いがした。サラダだけだとこの暑さとはいえお腹が冷える気がする。明日は何か温かいものも食べようと思う。
駅のホームに落ちていたピンクのハンカチを拾って駅員さんに渡した。一日一善。第57善。ごちそうさまでした。青いハンカチだったら拾っていたかわからない。
眠る前の酒呑みは深い眠りに繋がっていることが確定した。だが日に日に効き目が薄くなっているような気がする。とりあえず今日からふた口呑んでみようと思う。ただこのままいくと1年後には眠る前に一升くらい呑んでいることになりそうだ。まあいい、その時はその時だ。
(執筆時間46分)